ソ連 USSR 2004 4 16
ソ連にとって、アフガニスタン侵攻の失敗は、
結果的には、致命傷となりました。
さて、ここで、歴史的な背景を点検しましょう。
ソ連は、石油危機による石油価格の高騰によって、
多額の外貨を獲得することになりました。
しかし、これが、ソ連の「命取り」になるのです。
石油や天然ガスの輸出によって、
安易に、外貨が獲得できることに安住してしまったのです。
当時、ソ連のライバルであった資本主義国は、どうだったのか。
資本主義国は、技術革新と経済改革に努力していたのです。
一方のソ連は、石油などで外貨を獲得しつつ、
それに安住して、経済改革が遅れてしまい、
結果的には、経済の軍事産業への依存度は高いものとなってしまいました。
これが、ソ連崩壊につながるのです。
「安住」
向上心をなくして、その状態に満足してしまうこと。